ウラル経済地区(ウラルけいざいちく、ロシア語:Ура́льский экономи́ческий райо́н/Uralsky ekonomichesky rayon)はロシアの12の経済地区の1つ。

2010年の人口は約1891万人。(13.1%)2008年の国内総生産の10%を占める。

ウラル地方を中心に、東ヨーロッパ平原と西シベリア平原の一部を含む。

行政区画

沿ヴォルガ連邦管区

  • バシコルトスタン共和国
  • オレンブルク州
  • ペルミ地方
  • ウドムルト共和国

ウラル連邦管区

  • チェリャビンスク州
  • クルガン州
  • スヴェルドロフスク州

地理と天然資源

この地域でヴォルガ川流域(カマ川・ヴィシェラ川・チュソヴァヤ川・サマーラ川)、オビ川流域(トボル川・イセチ川・トゥラ川・タヴダ川)、ウラル川流域が交差する。これらの潜在的水力発電量は330万KWと推定される。しかし、2010年時点ではダムが2つと貯水池が有るだけだった。

気候は西部が典型的大陸性気候、東部が大陸性気候である。40%以上の面積がタイガに覆われており、木材の量は35億m3と推定される。南部はステップで、大規模に開拓されている。

黄銅鉱や酸化ニッケル、クロム鉄鉱、磁鉄鉱、ボーキサイト、カリウム塩、マンガン、アルミニウム、金、白金等の鉱石に恵まれる。石炭や石油、天然ガスも産出する。エメラルドやアメシスト、緑柱石、碧玉、薔薇輝石、孔雀石、金剛石等が有名である。

交通

約1万kmの鉄道がこの地域で運行されている。

主要路線は

  • ニジニ・タギル⇔ペルム
  • エカテリンブルク⇔ペルム
  • エカテリンブルク⇔カザン
  • チェリャビンスク⇔ウファ
  • オルスク⇔オレンブルク
  • マグニトゴルスク⇔西シベリア

の6路線である。運行密度が高い為に殆どの鉄道が電化されている。

チュメニ州や中央アジアからの天然ガスと、西シベリアからの石油の油送管がこの地域を通る。

主要都市は国内空港を持っている。ウラル航空が支配的である。

社会・経済指標

ロシア最大の人口密集地帯の1つである。

全国平均より高い

  • 1人当たりGDP
  • ソ連時代からの企業の労働者の割合

全国平均と同等

  • 月給(モスクワやサンクトペテルブルクよりは低い)

全国平均より低い

  • 賃金満額支払率
  • 新民間企業の労働者の割合

関連項目

  • 南ウラル大学
  • ウラル建築学園
  • ウラル交響楽団
  • ウラル・シベリア方式
  • ウラル大学
  • ウラル工科大学

脚注


ユーロ圏の財政政策|リアルインテリジェンス

ユーロ圏の持つ「構造的な欠陥」とは何か ギリシャに改革を求めるだけでは解決しない 読んでナットク経済学「キホンのき」 東洋経済オンライン

ウォール街は旧来の戦略を放棄、ウクライナでの戦争やインフレ受け Bloomberg

ウルムチ(烏魯木齊) 新疆ウイグル自治区の国際大巴扎(バザール)と二道橋市場 Treasure Travellers

脱産業化時代のウラル山脈~ヨーロッパとアジアの境界 ロシア・ビヨンド