大和高田市立高田商業高等学校(やまとたかだしりつ たかだ しょうぎょうこうとうがっこう、英: Yamatotakada Municipal Commercial High School)は、奈良県大和高田市材木町に所在する市立商業高等学校。略称は市商(いちしょう)または高商(たかしょう)、通称は後者である。

概要

スクールミッション

社会の急激な変化に対応できる問題解決能力を身につけ、地域社会の発展に貢献できる次世代の商業人材の育成を目指す。

  1. 「主体的に学び続ける力」「他者と協働する力」「社会と関わる力」を養う。
  2. 将来のスペシャリストとして高度な専門的知識・技能を身につける。
  3. 地域に開かれた学校づくりを推進し、職業人に求められる資質・能力を身につける。

教育目標

  • 明るく・正しく・たくましく生きぬく意欲と態度を養う。
  • 個性を伸ばし、深い情操と高い教養をもつ豊かな人間性を培う。
  • 自主的・自立的で責任を重んじ、人権を尊重する実践力を育てる。
  • 望ましいビジネスマンとしての資質を高め、自己実現をめざす能力を育む。
  • 科学的思考力と正しい判断力を養い、なかま意識を育て、よりよい社会を創造する力を育成する。

スクールポリシー

アドミッション・ポリシー

  1. 基本的生活習慣や規範意識等を身につけた生徒
  2. 明確な目的意識を持って、学校行事や部活動に積極的に取り組む生徒
  3. 商業の学習に興味・関心が高く、検定取得にも意欲的に取り組む生徒
  4. 好奇心・探究心やチャレンジ精神旺盛かつリーダーシップを発揮する生徒
  5. 多様な社会の変化に対応し、主体的・協働的に取り組む生徒

カリキュラム・ポリシー

  1. 基礎学力の向上と専門性を追求した学力を高め、より高度な知識や技術の習得を目指す。
  2. 主体的・対話的で深い学びを通じて、思考力・判断力・表現力を身につける。
  3. 様々な活動を通して、将来の職業と進路目標を定め、多様な進路選択に対応する。
  4. 地域を理解し、地域・企業・大学等との協働により、専門知識・技能を活用した実践力を身につける。

グラデュエーション・ポリシー

  1. 課題発見・解決のために主体的に考え、職業人に求められる社会性と倫理観を持つ。
  2. ビジネスマナーやコミュニケーション能力を身につけ、他者と協働できる力を持つ。
  3. 学業や部活動を通して、健やかな心身を育み、正しく強い意志を持つ。
  4. 高い志を抱き、あきらめず自ら考え行動し、本気でチャレンジする力を持つ。

校訓

校訓は、「礼儀」「清純」「誠実」である。

沿革

略歴

1954年(昭和29年)に、同市本町3丁目にて、「大和高田市立商業高等学校」が開校し、1958年に現在の校名に改称し現在地に移転。

年表

  • 1954年(昭和29年)4月 - 大和高田本町3丁目の仮校舎で開校。校名を大和高田市立商業高等学校とする。
  • 1956年3月 - 大和高田市材木町8番3号を校地と定め、校舎建築第一期工事着工が竣工。(普通教室12と図書館)
  • 1957年3月 - 第二期工事が竣工(管理室・特別教室等の本館)。第一回卒業式を挙行。
  • 1958年年
    • 4月 - 校名を大和高田市立高田商業高等学校と改称。
    • 5月 - 屋内体育館兼講堂が竣工。
    • 10月 - 創立落成祝賀式を挙行。創立記念日とする(10月1日)
  • 1960年年4月 - 新入生宿泊教育はじまる。
  • 1962年年3月 - 産業教育調査に関して文部大臣より表彰を受ける。
  • 1964年10月 - 創立10周年記念祝賀式を挙行。
  • 1972年12月 - 格技場・部落研サークル室・部室等が竣工。
  • 1973年10月 - 統計教育優秀賞として文部大臣賞統計協会長賞を受ける。
  • 1974年年10月 - 創立20周年記念祝賀式を挙行。
  • 1982年3月 - 校舎改築第一期工事が竣工(普通教室6・特別教室3)
  • 1987年年3月 - 新校舎本館が完成。旧校舎より移転完了。
  • 1988年6月 - セミナーハウス開館式を挙行。マーキュリーホールと命名。
  • 1990年(平成2年)4月 - 正門移転が完成。
  • 1998年10月 - 新体育館・格技室・部室が竣工。
  • 1999年
    • 2月 - 新駐輪場・校門周辺整備が竣工。
    • 7月 - サブグランドが竣工。
  • 2004年11月 - 創立50周年記念式典を挙行。
  • 2007年11月 - 学校安全文部科学大臣表彰を受賞。
  • 2015年2月 - テニスコート人工芝が竣工。

基礎データ

所在地

  • 奈良県大和高田市材木町8-3

通学区域

  • 奈良県内全域
  • 設定無し

アクセス

  • 近鉄大阪線「松塚駅」より西へ約900m(徒歩約12分)
  • JR和歌山線・桜井線「高田駅」より東へ約1.6km(徒歩約22分)

象徴

校章

校章の翼は飛躍を意味し、「ペンは剣よりも強し」(The pen is mightier than the sword.)ということわざから、文化を表したペンに高田市のマークをからませたもので、全体の形をギリシャ神話の商神ヘルメス(ローマ神話ではマーキュリー)が左手に持つ使節杖をかたどっている。

マーキュリー像

商業と学術の神であるマーキュリー(ギリシャ神話のヘルメスのローマ名)の像は校庭に設置されており、翼のある帽子をかぶり、翼のある靴をはき、手に小杖を持っている。

校歌

歌詞は2番まであり、校名は2度登場する。

設置する課程、学科及び定員

  • 全日制課程
    • 商業科 - 600名(募集人員200名:特色選抜)
      • ソフトテニス部 - 45名上限(募集人員15名上限、特色選抜;全国募集)。

生徒募集

入学者全国募集

以下の枠組みで特色選抜で全国募集を実施する。

  • 奈良県外に居住している者で、ソフトテニス部に所属し、選手として3年間継続して活動する意欲がある者

部活動

ソフトテニス(軟式テニス)が男女とも全国屈指の強豪である。特に男子は、1970年(昭和45年)のインターハイ男子団体初優勝以来、1986年(昭和61年)には、インターハイ男子団体3連覇を達成するなど、好成績を収め続け、2001年(平成13年)のインターハイにて、12回目の男子団体優勝を飾った。卒業生からも日本代表を輩出。また、日本一を決める大会である天皇杯・皇后杯全日本ソフトテニス選手権のタイトル保持者も数多い。

野球部も、1962年(昭和37年)の第34回選抜高等学校野球大会初出場以来、夏の甲子園は1963年(昭和38年)の第45回大会に1度出場している。センバツは1994年(平成6年)の第66回大会以来出場はなかったが、2017年(平成29年)の第89回大会に23年ぶり3回目の出場を決めた。近年では、56年ぶり夏の甲子園進出を目指した2019年(令和元年)第101回大会と、その年の選抜でベスト4に進出した天理を準決勝で逆転サヨナラ勝ちした2021年(令和3年)第103回大会に奈良大会決勝まで進出するも、いずれも智弁学園に敗れ準優勝に終わっている。著名な出身者に元横浜DeNAベイスターズの三浦大輔がいる。

弓道部も、2012年(平成24年)のインターハイで男子団体が優勝した。

その他の部活動も、例年多くのクラブが全国大会・近畿大会などへ出場しており、非常に活発である。

高校関係者と組織

高校関係者組織

  • 大和高田市立高田商業高等学校学校運営協議会 - 保護者、地域住民、校長、関係行政機関の職員の中から委嘱された委員による機関。学校運営及び当該運営への必要な支援に関して協議する。
  • 大和高田市立高田商業高等学校同窓会 - 卒業生による同窓会組織。
  • 大和高田市立高田商業高等学校PTA - 生徒保護者と教員による父母と教師の会(PTA)組織で、会員は入会金及び年会費を納入する。
  • 奈良県高等学校PTA協議会 - 奈良県立教育研究所内に事務局を置くPTA協議会。高田商業高等学校PTAの会員をもって会員とし、会員は単位PTA分担金として会費を納入する。

高校関係者一覧

著名な出身者

  • 吉田誠克(大和高田市長)
  • 西口裕治(元プロ野球選手)
  • 三浦大輔(元プロ野球選手・現横浜DeNAベイスターズ監督)
  • 三浦剛(俳優)
  • 岩井万実(タレント)
  • 増田裕司(プロ棋士)
  • 阪井まどか(モデル)
  • 高岡裕貴(俳優)
  • 武井玲奈(モデル、タレント)
  • 津田淳哉(プロ野球選手、阪神タイガース)

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 奈良県高等学校一覧
  • 日本の商業に関する学科設置高等学校一覧

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • 大和高田市立高田商業高等学校 - YouTubeチャンネル

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修学旅行2日目 大和高田市立高田商業高等学校

制服の変更のお知らせ(令和6年度入学生より) 大和高田市立高田商業高等学校

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学校紹介 大和高田市立高田商業高等学校