シン・ユリ(韓国語: 심유리, ラテン文字転写: Yu Ri Shim、1994年5月13日 - )は、韓国の女性総合格闘家。忠清南道公州市出身。TEAM GENIUS所属。第2代ROAD FC女子アトム級王者。シム・ユリとも表記される。
来歴
軍で働くことを目指していたため格闘技を習い始めたが、その過程で総合格闘技の面白さに夢中になり、プロ格闘家への道を進むことを決める。
2015年からアマチュア大会に出場し、2017年にプロ総合格闘家としてデビュー。日本のGRACHANとWARDOGにも1試合ずつ出場するなど、複数の団体に出場して経験を積んだ。
2021年9月4日、ROAD FC 59で行われたROAD FC女子アトム級タイトルマッチでパク・ジョンウンと対戦し、判定勝ち。第2代ROAD FC女子アトム級王者となった。
2021年以降、女子アトム級の強豪選手をあまり多く確保できていないROAD FCが(中止となった2019年6月のパク・ジョンウン戦を含め、)パク・ジョンウンとの4度目の対戦オファーばかりしてくることから、数年以上もパク・ジョンウン以外と対戦する機会が得られなかった。そのため、ROAD FCと話し合い円満に契約を解除。ROAD FCアトム級王座のベルトを返上した。
また、返上までの期間には負傷と手術も重なったことで、約2年半ほど試合から遠ざかることとなった。その際には「ROAD FCで王者になってもお金持ちになれなかった。金銭的に苦しい生活が続いている」と話して経済的な事情から引退を考えたが、シン・ユリが「出場を夢見ていた団体」「死ぬまでに一度は立ちたい舞台」と思っていた、自身の女子アトム級で世界一の選手層を誇る『RIZIN』からオファーが届いたことで引退を思いとどまった。
RIZIN
2023年12月31日、RIZIN.45の会場で日本語を交えた挨拶を行い、RIZINとの契約を発表。同時にRENAとの対戦が発表された。
2024年3月23日、RIZIN LANDMARK 9でSBフライ級王者のRENAと対戦し、接戦となるも0-3の判定負けを喫した。
2024年11月17日、RIZIN2戦目となるRIZIN LANDMARK 10で初代・第3代RIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加と対戦し、2Rにアームロックで一本負けを喫した。
人物・エピソード
- 憧れの選手はヴァンダレイ・シウバ。
- 2023年12月31日、さいたまスーパーアリーナで行われたRIZIN.45でRIZIN参戦が発表され観客の前で挨拶をした。すると、即座にSNSで話題となり、それまで数千人だったシン・ユリのInstagramのフォロワー数が、あっという間に1万7000人にまで増加した。(その後、RIZINデビュー戦を行うと4万6000人に増加。)さらに、YouTubeのシン・ユリchの登録者数も参戦発表から数日で約2~3倍に増加した。また、検索数が急増したことで、メディアサイトGONG格闘技では、アクセスランキングを独占していたRIZINの速報記事に次いで、3年前のシン・ユリの記事がアクセスランキング2位に急上昇して入るなど、格闘技ファンや日本の人々の興味を強く引いた。
- RIZINに参戦したことで母国でも注目を浴びるようになり、Netflixの番組への出演が決まったり、NIKEの広告モデルに起用されるなど、今までにない新しい仕事がたくさん舞い込むようになった。
戦績
総合格闘技
獲得タイトル
- 第2代ROAD FC女子アトム級王座(2021年)
脚注
試合映像
補足映像
関連項目
- 女子総合格闘家一覧
- ROAD FC王者一覧
外部リンク
- RIZIN 選手データ
- シン・ユリの戦績 - SHERDOG(英語)
- シン・ユリ (@yuri__94) - Instagram




